姫路城

登録概要と基本データ

サブタイトル:白鷺(しらさぎ)のように美しい日本の城郭建築の最高傑作

国 / 大陸:日本 / アジア

種別:文化遺産

登録年:1993年(日本最初の世界遺産)

登録基準:①、④

キーワード

赤松貞範、羽柴秀吉、池田輝政、白漆喰、白鷺城、一国一城令、廃条令、昭和の大修理、真正性、破風、化粧櫓、千姫

世界遺産の紹介

旅人なかむー
「わぁ〜!これが姫路城か。真っ白でめちゃくちゃきれいだね。まさに“白鷺城”って感じ!」

案内人イーサン
「そうなんですよ。白い漆喰(しっくい)の壁が美しくて“白鷺城”って呼ばれてます。姫路城の歴史は古くて、最初に本格的に築いたのは南北朝時代の赤松貞範なんです。」

旅人なかむー
「へぇ〜!戦国時代のお城じゃなくて、それより前からあったんだ!」

案内人イーサン
「そうなんです。その後、戦国時代には羽柴秀吉も城主になって、三層の天守を建てたんですよ。」

旅人なかむー
「秀吉も関わってるのか!豪華そうだね。」

案内人イーサン
「さらに関ヶ原の戦いのあと、池田輝政が入城して大改修しました。現在の五層七階の大天守を完成させたのは彼なんですよ。」

旅人なかむー
「なるほど!輝政が今の姿を作ったんだね。ところで、この屋根の“ギザギザ”した飾りは?」

案内人イーサン
「それは“破風(はふ)”といいます。屋根の端を飾る建築要素で、姫路城にはいろんな種類の破風が組み合わさっていて、美しさを引き立ててるんです。」

旅人なかむー
「へぇ〜!デザイン的にも工夫されてるんだね。あの小さな櫓は?」

案内人イーサン
「あれは“化粧櫓(けしょうやぐら)”です。千姫のために建てられたと伝えられていて、城の中でもちょっと特別な場所なんですよ。」

旅人なかむー
「千姫もここで暮らしてたのか!ロマンあるなぁ。」

案内人イーサン
「江戸時代に“一国一城令”が出て、多くの城が壊されたんですが、姫路城は播磨の中心だったので残されました。明治の“廃城令”のときも存続して、結果的に奇跡的に守られたんです。」

旅人なかむー
「危なかったんだね…。もし壊されてたら日本の宝が消えてたんだ。」

案内人イーサン
「その後、戦後には“昭和の大修理”がありました。1956年から1964年までの8年間、大天守を解体修理して、本来の姿を取り戻したんです。」

旅人なかむー
「8年!長い修理だね。」

案内人イーサン
「ええ。その結果、姫路城は“修復を繰り返しながら真正性を守ってきた”って評価されています。だからこそ世界遺産になったんですよ。」

対策ポイント

  • 赤松貞範:南北朝時代に築城開始
  • 羽柴秀吉:三層の天守を建設
  • 池田輝政:五層七階の大天守を完成
  • 白漆喰の壁 → 白鷺城
  • 破風:多彩な屋根装飾
  • 化粧櫓:千姫のために建てられたと伝わる
  • 一国一城令・廃城令:破却を免れた
  • 昭和の大修理:1956〜1964年の8年間
  • 真正性を保ちながら保存されてきた

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