日光の社寺

登録概要と基本データ

サブタイトル:徳川家康を祀る東照宮と神仏習合の聖地

国 / 大陸:日本(栃木県) / アジア

種別:文化遺産

登録年:1999年

登録基準:①、④、⑥

キーワード

東照宮、二荒山神社、2社1寺、神仏習合、勝道上人、家康、天海、寛永の大造替、権現造、陽明門、三猿像、八棟造り、神仏分離令

世界遺産の紹介

旅人なかむー
「ここが日光かぁ!山に囲まれていて、空気がピンと張り詰めてるね。」

案内人イーサン
「そうなんです。『日光の社寺』は東照宮・二荒山神社・輪王寺の“2社1寺”に属する103棟の建造物が登録対象なんですよ。」

旅人なかむー
「2社1寺って珍しいね。神社とお寺が一緒に世界遺産になってるんだ。」

案内人イーサン
「ええ、ここは神仏習合の聖地です。766年に勝道上人が山岳信仰と仏教を融合させたのが始まりなんです。」

旅人なかむー
「自然信仰と仏教が一緒になってるって、日本らしいね。」

案内人イーサン
「そして江戸時代になると東照宮が造られました。家康を祀る神社で、家康の側近であった天海が、三代目将軍家光時代に整備したんですよ。」

旅人なかむー
「家康までここに関わってるのか!幕府の威光を見せつける場所だね。」

案内人イーサン
「その通りです。1636年には“寛永の大造替”と呼ばれる大規模な工事が行われ、日本中から職人が集められました。」

旅人なかむー
「なるほど〜!あの豪華な装飾はそのときの職人技なんだね。」

案内人イーサン
「そうなんです。特に“権現造”という複雑で豪華な建築様式で社殿群が整えられました。陽明門や三猿像はその代表です。」

旅人なかむー
「陽明門って“日暮れの門”って言われてるんでしょ?見てると一日が暮れるくらい飽きないってやつ!」

案内人イーサン
「よくご存知ですね。そして有名な“三猿像”、見ざる・言わざる・聞かざるも子どもの成長を教える寓意なんですよ。」

旅人なかむー
「へぇ〜!ただの飾りじゃなくて意味が込められてるんだね。」

案内人イーサン
「さらに二荒山神社は“八棟造り”という独特の建築で、日光の山岳信仰の中心でもあります。」

旅人なかむー
「お寺と神社、そして山岳信仰まで一緒になってるのが日光らしいなぁ。」

案内人イーサン
「でも明治になると“神仏分離令”で仏教色が排除されました。それでも今も神仏習合の名残が残っているんです。」

旅人なかむー
「なるほど…。日光ってただ観光名所ってだけじゃなくて、日本の宗教の変化や政治の力も映し出してるんだね。」

案内人イーサン
「そうなんです。日光の社寺は、自然・信仰・政治が一体となった日本文化の縮図なんですよ。」

対策ポイント

  • 2社1寺:東照宮・二荒山神社・輪王寺
  • 神仏習合の聖地、奈良時代に勝道上人が開山
  • 東照宮:家康を祀る、天海と家光が整備
  • 寛永の大造替(1636年)で豪華な権現造社殿群完成
  • 陽明門・三猿像が有名
  • 二荒山神社:八棟造り
  • 明治の神仏分離令で仏教要素が排除

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