
登録概要と基本データ
サブタイトル:聖徳太子ゆかりの仏教建築物
国 / 大陸:日本(奈良県) / アジア
種別:文化遺産
登録年:1993年(日本最初の世界遺産)
登録基準:①、②、④、⑥
キーワード
聖徳太子、世界最古の木造建築、日本最古の三重塔、法隆寺式伽藍配置、唐、エンタシス、遺言で建てられた法起寺、日本独自の仏教文化
世界遺産の紹介
旅人なかむー
「ここが法隆寺かぁ!なんだか空気が凛としてるね。やっぱり聖徳太子ゆかりのお寺だからかな。」
案内人イーサン
「そうなんですよ。法隆寺は聖徳太子が建立したと伝えられていて、日本仏教の始まりを象徴する場所なんです。ここには“世界最古の木造建築”が残ってるんですよ。」
旅人なかむー
「えっ!?世界最古!?建物なのにまだ残ってるのがすごい!」
案内人イーサン
「五重塔や金堂は7世紀の建築で、1300年以上も風雨や地震を乗り越えて残ってきました。日本の木造建築技術の粋なんです。」
旅人なかむー
「なるほど〜。伽藍の配置もちょっと独特じゃない?」
案内人イーサン
「よく気づきましたね。これが“法隆寺式伽藍配置”です。西に金堂、東に五重塔を並べる配置で、日本独自の仏教建築スタイルの始まりなんですよ。この西院の金堂や五重塔こそ、現存する世界最古の木造建築です。」
旅人なかむー
「へぇ〜!唐の影響とかもあるのかな?」
案内人イーサン
「ええ、唐(中国)や朝鮮の文化を取り入れつつ、日本の風土に合うよう工夫されてます。まさに“日本独自の仏教文化”を形にした建築なんです。」
旅人なかむー
「おぉ〜、世界遺産にふさわしいなぁ。ところで、この柱ちょっと膨らんでない?」
案内人イーサン
「さすが目がいいですね!それは“エンタシス”というデザインで、古代ギリシャの建築様式から伝わったと言われています。視覚的に美しく見せる工夫なんですよ。」
旅人なかむー
「ギリシャの技法が奈良に!?世界ってつながってるなぁ。」
案内人イーサン
「さらに、聖徳太子は亡くなる前に“法起寺を建てよ”と遺言を残したんです。実際に法起寺の三重塔も現存していて、これも世界遺産の一部なんですよ。」
旅人なかむー
「へぇ〜!太子の思いが今も残ってるんだね。」
案内人イーサン
「ええ。法隆寺と法起寺は、日本の仏教文化が“輸入されたもの”から“日本独自に発展したもの”へ進化したことを伝えてくれるんです。」
旅人なかむー
「なるほど…。ただの古いお寺じゃなくて、日本の仏教の原点を見せてくれる場所なんだね!」
対策ポイント
- 聖徳太子ゆかりの寺院
- 世界最古の木造建築(五重塔・金堂など)
- 法隆寺式伽藍配置:西に金堂・東に五重塔
- 唐文化を取り入れつつ日本独自化
- エンタシス:柱のふくらみ(ギリシャ由来の意匠)
- 法起寺:太子の遺言によって建てられた三重塔が現存
- 日本独自の仏教文化の出発点

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