
登録概要と基本データ
サブタイトル:信仰と自然が織りなす、日本独自の“聖なる山”
国 / 大陸:日本(和歌山県、奈良県、三重県) / アジア
種別:文化遺産
登録年:2004年
登録基準:②、③、④、⑥
キーワード
吉野・大峯、熊野三山、高野山、神仏習合、熊野詣、修験道、密教、空海、建造物と自然環境が一体、日本で初めて文化的景観
世界遺産の紹介
旅人なかむー
「紀伊山地って広いね〜!山々に霊場が点在していて神秘的だなぁ。」
案内人イーサン
「そうなんです。『紀伊山地の霊場と参詣道』は吉野・大峯、熊野三山、高野山、この3つの霊場とそれを結ぶ参詣道が世界遺産に登録されています。」
旅人なかむー
「3つも!それぞれどんな特徴があるの?」
案内人イーサン
「まず吉野・大峯は修験道の聖地です。山岳信仰の霊場として、多くの修行者が険しい山を歩いて鍛錬しました。」
旅人なかむー
「修験道って山で修行する宗教だよね。自然の中で心身を鍛えるんだ。」
案内人イーサン
「そうです。そして熊野三山――熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社は、古代から神仏習合の信仰が栄えた場所です。特に“熊野詣”は貴族から庶民まで人気でした。」
旅人なかむー
「“蟻の熊野詣”ってことわざもあるくらい、たくさんの人が参拝に行ったんだよね!」
案内人イーサン
「その通りです。最後は高野山。弘法大師・空海が開いた密教の拠点で、伽藍や奥之院は今も多くの参拝者が訪れる場所なんですよ。」
旅人なかむー
「空海の密教の聖地かぁ。高野山は荘厳な雰囲気だね。」
案内人イーサン
「はい。そして特徴的なのは、これらの建造物と自然環境が一体となって信仰を形作っている点です。」
旅人なかむー
「なるほど!自然そのものが信仰の舞台なんだね。」
案内人イーサン
「そうなんです。実はここは“日本で初めて文化的景観として登録された世界遺産”なんですよ。山岳信仰の霊場と修行の道が文化的価値として認められたんです。」
旅人なかむー
「建物だけじゃなく、山や道も一緒に守られているんだ!まさに“聖なる山”って感じだね。」
対策ポイント
- 吉野・大峯:修験道の聖地
- 熊野三山:神仏習合の霊場、熊野詣で栄える
- 高野山:空海が開いた密教の中心
- 建造物と自然環境が一体となった景観
- 日本で初めて「文化的景観」として登録
- 山岳信仰の霊場と山岳修行の道

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