白川郷・五箇山の合掌造り集落

登録概要と基本データ

サブタイトル:豪雪に挑む合掌造りと結の暮らし

国 / 大陸:日本(岐阜県・富山県) / アジア

種別:文化遺産

登録年:1995年

登録基準:④、⑤

キーワード

し白川町荻町(白川郷)、南砺市の相倉と菅沼(五箇山)、日本有数の豪雪地帯、屋根の斜面、釘など使わない、大家族制、結、30〜40年毎の葺き替え、平入り、妻入り

世界遺産の紹介

旅人なかむー
「おぉ〜!これが白川郷か。雪景色と合掌造りの家がすごくマッチしてるね。」

案内人イーサン
「そうなんですよ。ここ岐阜県の白川町荻町、そして富山県南砺市の相倉と菅沼、あわせて“白川郷・五箇山の合掌造り集落”として世界遺産に登録されています。」

旅人なかむー
「どうしてこんな形の屋根なんだろう?」

案内人イーサン
「ここは日本有数の豪雪地帯なので、屋根の斜面を45〜60度と急にして雪を自然に落とす工夫がされているんです。また、雪の重みと風の強さに耐えれるよう、釘などの金属を使わず縄で結んで建てられているんですよ。」

旅人なかむー
「へぇ〜!自然と戦いながら暮らす知恵なんだね。」

案内人イーサン
「合掌造りは大家族での生活に適していて、屋根裏では養蚕を行ったり、火薬の原料となる塩硝を作ったりしていたんです。」

旅人なかむー
「生活の場と生産の場が一体になってるんだね。」

案内人イーサン
「さらに特徴的なのが“結(ゆい)”という助け合いの仕組みです。特に30〜40年に一度行われる、屋根の葺き替えには結による協力が必要不可欠で、村人総出で行ってきたんです。」

旅人なかむー
「なるほど〜。建物だけじゃなく、コミュニティの力も世界遺産として評価されてるんだね。」

案内人イーサン
「その通りです。ちなみに家の向きにも“平入り”と“妻入り”があって、地域ごとの違いを見るのも面白いですよ。」

旅人なかむー
「平入りと妻入りって何が違うの?」

案内人イーサン
「白川郷で主流な平入りは、屋根の長い面(平側)に玄関をつける形式です。雪や雨に強くて、広く使えるのが特徴なんです。一方で、五箇山や菅沼では屋根の三角の面(妻側)に玄関をつける妻入りが主流で、道に対して家をコンパクトに配置できる利点があります。」

旅人なかむー
「なるほど!家の形だけじゃなく、入口の向きにも地域の暮らし方が表れているんだね。」

案内人イーサン
「そうなんです。建築の工夫と人々の暮らしが一体となったところが、この合掌造り集落の魅力なんですよ。」

対策ポイント

  • 岐阜県白川町荻町、富山県南砺市の相倉・菅沼が対象
  • 日本有数の豪雪地帯に適応した合掌造り
  • 屋根の斜面は45〜60度、釘を使わず縄で結ぶ構造
  • 大家族制の暮らし、屋根裏での養蚕や塩硝づくり
  • 相互扶助の“結”による葺き替え(30〜40年ごと)
  • 家屋の向き:平入り・妻入りの両形式が存在

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